ペトロマックスがケロシンなので、思い切ってコールマン200系の2台もケロ化してしまおう作戦です。
なにせ、ホワイトガソリン→灯油にすると、燃料費は1/10以下になり、ランニングコスト激減。これは、やらない手はないでしょう。
ランタン用のケロシンですが、高額なケロシンではなくて、普通にガソリンスタンドで売ってる、灯油ストーブ用の白灯油で、全然OKです。
※ケロシン=白灯油 です。念のため。
ガソリン→ケロ化は、ジェネレータを交換するだけ!
カナダ・トロント工場の200、USA・カンサス工場200Aともに、ガソリン仕様→ケロシン仕様のカスタマイズしました。
ちなみに、、カナダ200は真鍮製。
USA200は鉄製なので、「アイアン」のAがついて200Aですね。
ガソリン→ケロシン化は、実は簡単でジェネレータが違うだけなので、ジェネレータの交換のみでケロ化できます。
ジェネレータをケロシン用の「201」に交換。加えて、点火時にケロシンの場合プレヒートが必要になるので、プレヒートカップも一緒に取り付けます。
ジェネレータとプレヒートカップ、セットでこちらで購入しました。
↓↓↓
https://item-shopping.c.yimg.jp/i/n/oldcoleman_c165s
届きました。交換するパーツはこれだけ!
ジェネレータの交換をやったことがある人なら、10分ぐらいの作業です^^
※ガソリン→ケロシン改造は、コールマンジャパンの修理保証が受けられないので、やられる方は自己責任で。ご自身で、最後までメンテナンスできる方のみでお願いします。
とはいっても、200、200Aはオールドモデルなので、そもそもコールマンジャパンの修理保証はすでにないですが・・w
※完全に燃料を抜いて、タンク内が空っぽの状態で作業してください。
200Aガソリン→ケロ化手順
ベンチレータ、ホヤを外して、フレームを外します。
ジェネレータの根本のジャムナットを外しましょう。
↓↓↓ここです。
レンチがなかったので、プライヤーでゆるめ作業。
ジェネレータの外側が抜けました。残っているのがクリーニングロッド。
根本のL字型のフックを外すだけで外せます。
点火レバーを「止める」の位置、(上側)に回すと、クリーニングロッドのフックをひっかける穴の開いたパーツが顔を出します。
ケロシン用201ジェネレータを取り付けます。
クリーニングロッドのフックを軽く引き出した状態で取り付け。
穴に通しますよ。
あとは、ジャムナットで締めるだけ。ジェネレータの外側は真鍮なので、力いっぱい締めすぎないように注意。
フレームを戻します。
このタイミングで、プレヒートカップをジェネレータに取り付け。
こんな感じですね。プレヒートカップの穴にジェネレータを通しているだけなので、プレヒートカップが動きます。
この時点では、やっていなかったのだけれど、プレヒートカップが動いて暴れると、移動中などにマントルを破いてしまうことに・・・(><)
カップが動かないように、ジェネレータの矢印の部分に針金をぐるぐる巻きつけて、カップが上下に動かないようにしておくと良いです。
フレームにジェネレータの先端が入っているのを確認してフレーム固定ナットを締め、フレームを固定します。
ケロシン化したランタンの炎上させない点火方法
ケロシン化改造はこれで完了です。
あっちゅーまですね。笑
では、重要な「炎上」させない点火方法について。
1)燃料タンクにケロシンを8分目ぐらいまで入れます。経験上、ケロシンはガソリンより少な目の方が、安定して灯せます。
この時点では、ポンピングは、まだしません。
2)プレヒートカップに燃料用アルコールを満たし、火をつけジェネレータをプレヒート。
ケロシンは、ガソリンのように常温では気化しないので、点火時には、このプレヒート作業が必須です。
ペトロマックスランタンのようにプレヒートバーナーはないので、コールマンケロシンの点火の時は、燃料用アルコールでプレヒートを行います。
このプレヒートをしっかりしてあげれば、「ケロ炎上」にはなりません。
ポンピングせずに、燃料バルブとエアーバルブを全開にした状態で、プレヒートを行います。
プレーヒートカップに火をともして3分~4分ほど待ちます。アルコールの青い炎が、アラジンストーブみたい。笑
3分~4分ほどでジェネレータが温まり、気化したケロシンが微量に出てくるようになります。→マントルの内側がほんのりオレンジ色に灯ります。
3)この状態までプレヒートしたら、ポンピングを1回だけ。
マントルに気化したケロシンが入り込んで、マントルの中で人魂のようにゆらゆら燃えます。(人魂・・見たことないけど。笑 そんな風に見えます。)
この「人魂」が消えそうになったら、もう1回ポンピング。
↓
この「1回だけポンピング」を、2~3回繰り返すと、完全にジェネレータが温まります。
「1回だけポンピング」を繰り返し、炎上せずに、マントルに火が入るのを確認したら、一気に50~60回ポンピングして、圧を上げていきます。
以上で、点火完了。
この方法、ペトロマックスでも同様で、絶対に炎上しませんし、ススだらけにもならないですよ!
ちなみに・・・
ケロシンはガソリンよりも、燃焼時に「空気」を沢山食うそうです。空気の供給が足りないと、燃焼中に瞬きしたり、ススが出て、マントルが真っ黒なススで目詰まりしてしまいます。
200系のランタンは、カラー部分に沢山穴が開いてますので、、
矢印の部分↓↓↓
ここから空気を吸い込んでくれるので、ケロ化しても問題なく燃え続けてくれます。
※ペトロマックスを見ると、カラーの部分に空気穴、いっぱい空いてますもんね。
なので、286タイプのランタンをケロ化するときには、カラーに空気穴を増設してあげる必要があります。286のカラーは、穴無しで、ぴったり、隙間なく作られてますので。
268のケロ化はまた、別途記事を上げますので、お待ちください。
消火方法
消火するときは、ノブ類は一切触らずに、フュエルキャップをゆっくり緩めて圧を下げます。
これは、ペトロマックスランタンと同じ消火方法です。
プシュ~~・・という音とともに、圧が抜けたら、自動的に消えていきますので、消火完了。
ノブで締めてしまうと、ジェネレータの中にケロシンが残ってしまい、良くないそうです。
コールマンに慣れていると、ついついノブを回して「OFF」したくなりますが、燃料キャップをゆっくり緩めて、圧を下げて消火してください。
※ガソリンランタンでは、絶対に燃料キャップを緩める消火方法はしないでください。一瞬で引火して、とんでもない事故になります。ケロシンのみの消火方法ですので、お間違いのないように!
以上、コールマン200A、200のケロシン化でした。